![]() 池田炭(菊炭)をご存知ですか? 池田炭は茶の湯に使う炭としては 最高級炭で、美しいだけでなく 火付きや日持ちがよく 灰は白く、香りもよい。 もうずいぶん前 家庭画報で、その切り口が菊の花のような炭を見ました。 俵のように重ね和紙で包み それを朱赤の組紐で束ねてある artistic なオブジェ・・・ それを見たときから この炭に魅かれ、さらにそれが私が住む大阪北摂の里山林で 伝統的に作られる池田炭と知って いつか詳しく分かりたいと思っていたんです。 4年前から伝統体験講座があったらしく、この6回の講座を受けて見ることにしました。 ![]() 大阪北摂には日本でもめずらしい 本物の里山林が存在しているとのこと。 クヌギ里山林には、今から池田炭になるんだ!という凛とした美しさがあります。 足元が明るいのは しっかり人手が入っているから・・・ ![]() 本物の里山林とは 薪や炭をとるため人が手入れし作られた資源循環型樹林。 クヌギ萌芽枝の成長はすさまじく 7~8年で炭の原木として使用可能になる。 特異な樹形は台場と呼ばれ 写真はそのシンボル的存在の通称”山オヤジ” ![]() クヌギの伐採は木を倒す方向を考え 受口と追口をいれる。 外国からも 日本の伝統文化を 体験するため参加されています。 茶道もたしなむ ドイツの大学院生。 ![]() 炭焼き窯には 立てて詰め込むため 85cに寸法切りする。玉切りという。 山の傾斜に玉切りされ積まれた原木 この時点で すでに美しい・・・ ![]() 池田炭になるための クヌギの純林 この貴重な場所で炭を作るための作業を お昼もはさんで 6時間ほどします。 山の空気、木々の匂い、吹き抜ける風 心地よい疲労感・・・ そして自然が作ったこんなもの 発見! クヌギの朽ちた木肌に腐葉土ができて そこに杉の花粉が飛んできて・・・ きのこや名前も知らない草で出来た 自然が造った箱庭です。 この体験講座は 3月中ごろまでの6回です。 池田炭が出来ていく過程、又ここでお知らせしたいと思います。 スポンサーサイト
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